国際援助の仕事 2012/08/07

ケニアでのインターンも残り1週間くらいになりました。

時間が経つのは本当に早いもので、つい先日ケニアに来たような気分です。

2008年に人生初の1ヶ月以上の海外滞在をしたころと比べると、かなり海外にいることに慣れてきたようです。

現在僕は土木開発コンサルタント会社でインターンシップをしており、国際援助(途上国での開発援助)に関わっています。

大学院卒業後も、この分野で仕事をしていこうかと思っているところです。

今回約2ヶ月のインターンシップをしてみて思ったことは、この分野での仕事がとても面白いというところです。

もちろんただのインターン生なので大した仕事はできていませんが、色々な方の話を聞いたり、関係する文献を調べたり、

現地でのワークショップやフォーラムに参加したりしていて、「面白そうだな」と感じました。

日本で日本に関する仕事をするだけでも大変なのに、異国(途上国)でそこの開発についての仕事をするのは本当に大変です。

まず外国にいるということのストレス、日本では当たり前のことが現地では当たり前ではないなど。

時間の規律などの習慣の違いというものもありますが、ナイロビだと昼間でも市内をなるべく一人で歩かず車を使うとか、

テロの危険性があるから人の集まる建物には行くななどということもあります。

また、仕事で言えば、設置した観測器具が盗まれたり、物価の急な上昇、手配した材料が届かない。いきなり政権が交代し、

今までの方針がガラッと変わったりなど。。。

一つのプロジェクトが何も問題なしに進むなどあり得ません。

なので常に様々な事態を予測しなければいけないし、それらが起きたときの対処も考えなければいけません。

このように大変であるからこそ、この仕事は魅力的なのかもしれません。

インターンシップ中に聞いた話では、この仕事が中毒のようになって、冷静に考えると大変な仕事で辞めたいと思うけれど、

結局辞めることができない。あるいは辞めても次の仕事が刺激的でなくて戻ってくる、なんてことがよくあるらしいです。

僕ももしこの企業に勤め始めたら仕事人間になりそうな気がします。

入るのであれば海外部門に入りたいので、その場合には一年間の7~8割は海外で過ごすことになるでしょう。

ただ、こうなると家族とかの問題が出てくるという話を社員の方々からよく聞きました。

もちろん家族を連れてくることは可能なのですが、数年単位で転勤するとは限らず、数ヶ月の長期出張を何度も繰り返す

というパターンも多いようです。その場合には毎回家族を連れてくるのはお互い大変であり、そうなると

なかなか家族と会えない日々、時間が増えてしまうようです。

20代の若いうちは自由にやってもいいのでしょうが、30~40代になって落ち着いてきた頃に、色々と悩むそうです。

僕の就職活動は来年ですが、どのような決断を下すのでしょうかね?

もうひとつ、今回のインターンシップをしてみて、僕は途上国開発援助の「仕事」に興味をもっているということを実感しました。

「仕事」と言っているのはボランティアとは区別するためです。

僕がもし本当に途上国の支援を目的にしているのであれば、NGOやボランティアを途上国でしているでしょう。

自分の給料を犠牲にして働くという選択肢があるわけで、一切の贅沢をせず、現地で現地の人のために働くこともできます。

でも、僕はそれを選ばずに私企業でエンジニアとして働くことを選ぼうかを考えています。

やはり僕も旅行がしたいですし、将来家を買ったり車を買ったりもしたいものです。

やはり貯蓄のことを考えても、それなりの給料は必要です。

これら自分のやりたいことを犠牲にしてまで、途上国のために生きるということは僕には考えられません。少なくとも今は。

土木エンジニアとして、途上国の技術的・生活的発展に貢献したいというのが今の僕の希望のようです。

世の中には、自分の私欲を犠牲にしてでも誰かのために何か行動を起こしている人々がいます。

フランスでは、アジアの貧困国の孤児に無償で寄付をしている人などに会いました。

また、日本に行ってみたいという希望があったにも関わらず、航空会社のマイルを日本の震災支援に使い、自分の日本への旅行

を辞めた人にも会いました。

自分に余裕があるときには他人のことも考えられるのでしょうが、自分に余裕がないときにも他人を助けることができるのは

すごいことだと思います。

今回は途上国開発援助の仕事としての面白さを見つけました。

今後、本当に他人のために何かをしようと思えるのでしょうか。

自分を犠牲にしてでも他人のために何かをするというのは、家族や親友くらいなのかなとも思ったりします。

海外にいると、常に親への感謝の念が出てくるし、友達の大切さも身にしみて感じます。

(ただ、たまに日本に戻って一緒に住んでいると感謝の念も忘れて「ご飯・お風呂まだ〜!?」なんて言ったりしてますが。笑)

まだまだ成長が足りないようです。

色々と考えさせられるインターンシップです。

Shohei's Travels

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